「左利きは早死にする」は本当か?医学論文が暴いた寿命格差の真相
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話の発端は1988年、世界的権威を誇る科学誌『ネイチャー(Nature)』に掲載された1通の手紙に遡る。心理学者のダイアン・ハルパーン(Diane Halpern)とスタンリー・コレン(Stanley Coren)が発表したこの小論は、瞬く間に国際的なヘッドラインを独占した。彼らは米カリフォルニア州の死亡記録を調査し、左利きの平均死亡年齢が右利きに比べて約9年も若いという驚愕のデータを提示したのだ。
さらに両氏は1991年、アメリカ心理学会(APA)の学術誌に追試論文を発表し、左利きは自動車事故などの不慮の事故に遭う確率が高く、免疫系疾患のリスクも抱えていると主張した。「左利き短命説」は学術的なお墨付きを得たかのようにメディアで拡散され、幼いわが子の左利きを矯正しようと焦る親が急増するなど、世界中で大きなパニックを引き起こした。