踵が離れる靴が氷上を制す!スラップスケート驚異の仕組みと進化の全貌
踵が離れる靴が氷上を制す!スラップスケート驚異の仕組みと進化の全貌の全貌を詳しく解説してご紹介します。
スラップスケートの発祥は、スピードスケート王国として名高いオランダです。1980年代半ば、アムステルダム自由大学の研究チーム(ヘリット・ヤン・ファン・インヘン・スヘナウ教授ら)が、人体の骨格構造と運動効率を追求する中で基礎理論を構築しました。
当初は「構造が複雑で重い」「踵が外れるなんて危険すぎる」と懐疑的な見方が大半を占め、オランダ国内でもトップ選手たちは見向きもしませんでした。しかし、1996〜1997年シーズンにオランダの女子ナショナルチームが実戦投入すると、状況は一変します。無名に近かった選手たちが次々と自己ベストを数秒単位で更新し、ワールドカップの表彰台を独占し始めたのです。
世界のスケート界が騒然となる中、決定的瞬間となったのが1998年の長野オリンピックでした。日本代表の清水宏保選手をはじめ、ギアの切り替えにいち早く踏み切った選手たちが歴史的快挙を連発。男子500mでの金メダル獲得劇をはじめ、長野のエムウェーブでは全10種目中大半で世界記録や五輪新記録が樹立され、「スラップスケート革命」の名は世界中に轟くこととなりました。