G線上のアリアの作曲者はバッハ?もう一人の立役者と誕生の真相
G線上のアリアの作曲者はバッハ?もう一人の立役者と誕生の真相とはどのようなものなのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。
結論から言えば、楽曲の基礎となるメロディと和声を作曲したのは、ドイツ・バロック音楽の巨匠ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750)です。しかし、今日私たちが耳にする『G線上のアリア』というタイトルをつけ、独奏ヴァイオリンと伴奏という現在のスタイルに仕立て上げたのは、19世紀ドイツの名ヴァイオリニストであるアウグスト・ヴィルヘルミ(1845–1908)でした。
バッハが亡くなってから120年以上が経過した1871年、ヴィルヘルミはバッハの残した合奏曲の美しさに着目し、ヴァイオリン独奏用の小品として編曲・発表しました。このヴィルヘルミの手による劇的なアレンジこそが、埋もれかけていたバッハの旋律に新たな命を吹き込み、世界中で爆発的な人気を博すきっかけとなったのです。つまり、原曲の生みの親がバッハであり、世界的名曲へと育て上げた育ての親がヴィルヘルミという関係性が成り立ちます。