終戦後の満州で起きた「妻と飛んだ特攻兵」の真実と最期の愛
終戦後の満州で起きた「妻と飛んだ特攻兵」の真実と最期の愛の注目ポイントを丁寧に掘り下げてご紹介します。
この忘れ去られた出撃の全貌を掘り起こしたのが、豊田正義氏の原作ノンフィクション『妻と飛んだ特攻兵 8・19 満州、最後の特攻』(新潮文庫)です。
豊田氏は、生存者や遺族、当時の整備兵、さらには現地・中国での取材を何年にもわたって敢行しました。なぜ8月15日を過ぎても戦わねばならなかったのか、当時の関東軍上層部がいかにして居留民を置き去りにしたのかという「満州の暗部」にも鋭く切り込んでいます。
単なる美談として片付けるのではなく、軍の不条理、国家に見捨てられた民間人の悲劇、そして極限状態に置かれた人間の尊厳を克明に描き出した同書は、読者に強い問いを投げかける傑作として高く評価されています。