昭和の緊縛写真が今再評価される理由とは?退廃美とアングラ文化の深層

昭和の緊縛写真が今再評価される理由とは?退廃美とアングラ文化の深層とは一体何なのか? 詳しい意味を整理してお届けします。

戦後日本の出版界において、タブーとされたフェティシズムや倒錯美学を堂々と誌面に掲げたのが、1947年に創刊された伝説の雑誌『奇譚クラブ』でした。同誌は単なる娯楽誌にとどまらず、文学者、画家、写真家が真摯に人間の深層心理やエロティシズムを探求するプラットフォームとして機能しました。

1970年代に入ると、作家の団鬼六が主導した雑誌『花と蛇』をはじめとする専門誌が続々と登場し、SM雑誌の変遷は黄金期を迎えます。団鬼六の耽美的な官能文学と、それに呼応するグラビア写真は互いを高め合い、アンダーグラウンドでありながら極めて知的な熱狂を巻き起こしました。当時の雑誌グラビアは、厳しい法規制の網をかいくぐりながら、芸術と風俗の境界線上で火花を散らしていたのです。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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