映画『月』衝撃の実話モデルと結末の意味|豪華キャスト怪演の真相
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本作を語る上で欠かせないのが、日本映画界の実力派俳優たちが全身全霊で挑んだ圧倒的な芝居です。生半可な気持ちでは演じられない難役に対し、それぞれが魂を削るような怪演を見せました。
主人公・洋子を演じた宮沢りえは、子供を失った深い悲嘆と、施設の実態に苦悩しながら自らの内面とも格闘する女性の脆さと強さを繊細に表現。表情の微細な変化だけで観客の感情を引き込む見事な牽引力を見せました。
なかでも批評家や観客から最大級の賛辞を集めたのが、犯人のさとくんを演じた磯村勇斗です。純粋で人懐っこい好青年が、過酷な現実に摩耗し、狂信的な思想へと堕ちていくグラデーションを生々しく体現。その鬼気迫る演技は「スクリーン越しに背筋が凍る」と話題を呼び、第47回日本アカデミー賞 最優秀助演男優賞をはじめとする国内の映画賞を総なめにしました。
さらに、施設の実態に絶望し心をすり減らしていく同僚・陽子役の二階堂ふみや、洋子の夫として静かに寄り添いながら苦悩を分かち合う昌平役のオダギリジョーも重厚な存在感を発揮。キャスト全員が妥協なく挑んだ迫真のアンサンブルが、作品の緊張感を極限まで高めています。