古刹の祈りが重低音で爆ぜる!般若心経ロック旋風の意外な真実
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般若心経がロックの魂を獲得するうえで欠かせないピースとなったのが、難解な漢訳を現代の話し言葉へ解き放つ「現代語訳」の存在だ。その決定打となったのが、元パンクロッカーであり芥川賞作家でもある町田康氏による『チョー現代語訳 般若心経』の登場だった。
町田氏の手によって生み出された口語訳は、学術的な解釈の枠を跳び越え、ストリートのグルーヴを纏った疾走感あふれる言葉へと生まれ変わった。「気にすることなかれ」という軽妙でありながら真理を突く表現は、お経に対する若者の心理的ハードルを一気に押し下げた。言葉の壁が取り払われたことで、ミュージシャンたちは自らの楽曲に経典の魂をダイレクトに注入できるようになったのである。