憧れのヤシの木を庭に植えて後悔?枯れる原因と失敗しない種類選び
憧れのヤシの木を庭に植えて後悔?枯れる原因と失敗しない種類選びについて分かりやすく解説いたします。詳細な分析をお届けします。
「ヤシの木は乾燥に強いから放置で育つ」という誤解が、枯死を招く最大の引き金です。枯れてしまう原因のツートップは「水はけの悪さ(根腐れ)」と「植え付け初年度の冬の寒さ」に集約されます。
ヤシの木は根元に水が溜まる粘土質の土壌を嫌います。植栽時は川砂やパーライト、軽石を混ぜ込んだ排水性の高い土壌環境を整えることが必須です。水やりは「土が完全に乾いたらたっぷりと」が鉄則。特に夏場の乾燥期は地中深くまで水を行き渡らせる一方、活動が鈍る晩秋から冬場は給水を大幅に控えめにします。
剪定の適期は、樹木が活発に動く5月から9月の温暖な時期です。黄色や茶色に変色した下葉の根元を剪定バサミやノコギリで切り落とします。青々とした元気な葉を過剰に刈り込むと光合成能力が落ちて樹勢が弱まるため、自然に垂れ下がった葉のみを取り除くのが美観と健康を両立させるポイントです。
越冬対策としては、特に植え付けから1〜2年目の若い株に対して、初冬(12月頃)に成長点である中心の新芽を束ねて麻布や不織布で保護する「こも巻き(幹巻き)」を施すと安心です。さらに、春先や初夏にはカイガラムシやハダニ、近年被害が報告されるヤシオオオサゾウムシなどの害虫が付着していないか幹や葉の付け根を点検し、見つけ次第専用の薬剤散布やブラシでの擦り落としを行いましょう。