佐田岬はなはな祭り:5500発の花火と海の幸が彩る愛媛の春祭り
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午後7時45分。夜のとばりが降りると、祭りは最高潮を迎える。海上花火大会の開始だ。約5500発の花火が、25分間にわたって夜空を彩る。
打ち上げ場所は海上。観客は陸から花火を見上げる形となる。海面に映る光の反射が、視覚的な迫力を倍増させる。都市部の花火大会と比べれば規模は小さい。だが、人口密度の低い地域だからこそ、混雑を避けてゆったりと鑑賞できる利点がある。
花火の種類は多彩だ。スターマイン、尺玉、創作花火。連続して打ち上げられる花火が、音と光の饗宴を作り出す。子どもたちは歓声を上げ、大人たちは静かに見入る。一年に一度、この瞬間のために祭りは続けられてきた。
花火に込められた地域の想い
花火の資金は、地域の協賛金と自治体の支援で賄われている。決して潤沢な予算ではない。それでも5500発という規模を維持しているのは、地域住民の強い思いがあるからだ。
祭りの実行委員会メンバーの多くは、本業を持ちながらボランティアで運営に携わる。準備期間は数ヶ月に及ぶ。それでも続ける理由を、ある実行委員はこう語った。「この祭りは、私たちの町が生きている証です。」