胃切除後の苦痛を激的に軽減するダンピング症候群の看護計画|早期・後期の見極めと実践的O-P・T-P・E-P
胃切除後の苦痛を激的に軽減するダンピング症候群の看護計画|早期・後期の見極めと実践的O-P・T-P・E-Pの注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。
なぜ胃を切除するとダンピング症候群が起きるのでしょうか。その根本原因は、胃が持っていた「貯留機能」と「幽門による排出調節機能」の喪失にあります。
通常、食事は胃の中で胃液と混ざり合い、少しずつ粥状になって十二指腸へと送られます。しかし、胃切除術(胃全摘術や幽門側胃切除術など)を受けると、未消化に近い高浸透圧の食餌がダイレクトかつ一気に小腸下部へと流入します。
小腸内に高浸透圧の食べ物が入ると、血管内から大量の水分が腸管内へと引き込まれます。その結果、血管内の有効循環血液量が急激に減少。これが早期ダンピング症候群を引き起こす物理的要因です。さらに、腸管刺激によって血管運動性のホルモン(ブラジキニンやセロトニンなど)が一斉に放出され、全身の血管拡張や腸管運動の過進が拍車をかけます。
一方、後期ダンピング症候群のメカニズムは全く異なります。小腸へ大量の糖質が素早く吸収されることで、一時的な高血糖が発生します。これに反応して膵臓からインスリンが過剰に分泌され、食後2〜3時間後に逆に「反動性低血糖」を引き起こしてしまうのです。