割れた器に宿る真の美|横浜・山笑堂が守り抜く「天然本漆金継ぎ」の哲学
割れた器に宿る真の美|横浜・山笑堂が守り抜く「天然本漆金継ぎ」の哲学の注目されている理由を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。
山笑堂は単なる修復の受注先にとどまらず、技術と文化の伝承者としての役割を力強く担っている。横浜市金沢区の工房を中心として開催されている金継ぎ教室には、愛用の器を自分の手で直したいと願う愛好家や、伝統技法を体系的に学びたい受講生が絶えない。
講座では、天然漆の取り扱いという繊細な基礎からスタートする。漆かぶれを防ぐための安全な扱い方、季節や天候によって変化する漆の乾燥速度のコントロール、蒔絵筆を用いた繊細な描線技法まで、ステップ・バイ・ステップで実技指導が行われる。受講者は自ら持ち込んだ思い出の器に向き合い、何カ月もかけて手仕事の奥深さを身体で覚えていく。
金継ぎ教室で習達できる主な工程
- 麦漆の調合と接着:生漆と小麦粉の黄金比率を見極め、強力な接着力を引き出す技法。
- 錆付けと研ぎ出し:砥の粉を混ぜた漆で微細な凹凸を埋め、表面を平滑に削り出す精度。
- 漆の塗り重ね:金粉の密着性を高めるための下地漆(弁柄漆など)を極薄に塗る技術。
- 粉蒔きと固め:毛棒や竹管を使い、純金粉を均一に蒔いて漆で定着させる仕上げ工程。