赤い納屋(レッド・バーン)の真実:なぜアメリカの田園風景は赤く染まったのか

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1本の巨木から切り出された角材。クギをほとんど使わず、木組み(ホゾとホゾ穴)で接合されるフレーム構造。巨大な納屋を農夫が一人で建てることは不可能だった。

ここで生まれたのが「バーン・レイジング(Barn Raising:納屋建て)」と呼ばれる共同体行事である。近隣の農民たちが夜明けとともに集まり、総出で作業を行った。男性たちが巨大な木製フレームを起こし、固定し、屋根を葺く。女性たちは数十人分の食事を用意し、子供たちが木釘を運んだ。

わずか一日で、巨大な木造骨組みが姿を現す。互いに助け合わなければ生き残れない過酷な環境が、固い共同体意識を育んだ。作業が終わると、完成したばかりの納屋の床でダンスパーティが開かれた。赤い納屋は、過酷なフロンティアにおける相互扶助の証であった。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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