坂本龍一が愛した眼鏡の美学|音と視線を整えるアイウェアの軌跡と「Paques L506」
坂本龍一が愛した眼鏡の美学|音と視線を整えるアイウェアの軌跡と「Paques L506」にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
坂本龍一のアイウェア史は、ジャックデュランだけに留まらない。彼の長いキャリアを通じて、眼鏡のスタイルは音楽性の進化と見事にシンクロしていた。
イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)時代、彼はテクノポップという新時代の音響とともに、どこか近未来的なサングラスやメタルフレームを着用していた。直線的でエッジの効いたサングラスや、細身のアビエーターフレームは、東洋と西洋、過去と未来が交錯する当時のビジュアルイメージを強調した。
1990年代から2000年代初頭にかけては、アラン ミクリ(Alain Mikli)をはじめとする建築的かつ色彩豊かなフレームや、オリバーピープルズ(Oliver Peoples)のクラシックなセルロイドフレームを選ぶ機会が増えた。映画音楽家としての地位を確立し、世界を股にかけて活躍していた時期であり、知的かつ洗練された大人の威厳を感じさせるスタイリングが目立った。