Mjg接骨院はなぜ倒産したのか?不正請求と裁判・被害回復の全貌
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破綻の引き金となったのは、身の丈に合わない無理な規模拡大だった。信用調査大手の帝国データバンクが公表したデータによると、運営主体であった株式会社MJGは、最盛期に直営店だけで全国200店舗以上を展開。瞬く間に業界トップクラスの規模へ駆け上がった。
自社開発を謳う「骨盤矯正PNF整体事業」を前面に押し出し、高額な回数券の販売で先行キャッシュを獲得するビジネスモデルを採用。国家資格を持つ柔道整復師を大量に採用し、若手施術者を短期間で院長に抜擢する強気のシフトを敷いた。創業者であり代表取締役を務めた木下健雄氏の手腕によって拡大を続けた同社だったが、新規出店に伴う重い固定費と過剰な広告宣伝費が徐々に資金繰りを圧迫し始める。
前払いの回数券収入で一時的な資金を回す自転車操業は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う外出自粛という決定打によって破綻した。店舗の稼働率が暴落すると、集金構造は即座に停止。膨れ上がった負債を支えきれなくなった同社は、東京地方裁判所へ自己破産を申請するに至った。