ちあきなおみ『夜へ急ぐ人』が放つ狂気!紅白の伝説と再評価の深層
ちあきなおみ『夜へ急ぐ人』が放つ狂気!紅白の伝説と再評価の深層を徹底追究! 知っておきたい 重要ポイントを凝縮して配信します。
この怪作の種を蒔いたのは、秋田が生んだ異端のアングラフォークシンガー・友川カズキである。自身の内臓をえぐり出すような壮絶なライブで熱狂的な支持を集めていた友川の才能に、ちあきは強烈に惹きつけられた。「この人に私の歌を書いてほしい」。彼女のその一言からすべてが始まった。
手渡された楽曲『夜へ急ぐ人』は、定型のポップス理論を嘲笑うような変拍子と、叫びにも似たメロディラインを持つアヴァンギャルドなフォークロックだった。生半可な歌手なら口ずさむことすら躊躇する凶暴な世界。しかし、ちあきはそれを拒絶するどころか、自らの肉体を器にして極限まで増幅させた。