「ただの風邪」で人はなぜ死ぬのか?死亡率の真相と急変のサイン
「ただの風邪」で人はなぜ死ぬのか?死亡率の真相と急変のサインの重要なポイントについて、専門知識を詳しくお届けします。
風邪をひいた際、「通常の経過」と「命に関わる危険な状態」を分ける境界線はどこにあるのでしょうか。以下の症状が1つでも認められる場合は、家庭での経過観察を直ちに中止し、速やかな医療機関受診や救急車の要請(119番)を検討しなければなりません。
【呼吸・酸素化の異常サイン(直ちに救急要請レベル)】
- 少し動いただけで息が切れる、横になると苦しくて座らないと呼吸ができない(起坐呼吸)
- 唇や爪の色が紫色・灰色に変色している(チアノーゼ反応)
- 胸がゼーゼー・ヒューヒューと鳴り、喉元や肋骨の間がペコペコとへこむ呼吸(陥没呼吸)
- パルスオキシメーターの血中酸素飽和度(SpO2)が95%未満に低下している
【循環器・全身の異常サイン(当日中の精密検査必須)】
- 熱が下がったにもかかわらず、脈拍が1分間に100回を超える頻脈が続く、または不規則に飛ぶ
- 胸の中央部に締め付けられるような圧迫感や鋭い痛みがある
- 冷汗を伴う強い立ちくらみ、血圧の急激な低下、全身の力が入らない脱力感
- 4日以上解熱剤を使っても高熱(38.5度以上)が全く下がらない、または一度下がった熱が数日後に再燃した
【中枢神経・意識の異常サイン(一刻を争う救急事態)】
- 視線が合わない、受け答えの辻褄が合わない、時間や場所が認識できない(せん妄・意識混濁)
- 激しい頭痛とともに嘔吐を繰り返し、首の後ろが硬直して前屈できない(髄膜炎の疑い)
- 水分を全く受け付けず、半日以上排尿がない(重度の脱水および急性腎障害の兆候)