器を彩る青の正体!呉須とは?染付の技法やコバルトとの違いを徹底解剖

器を彩る青の正体!呉須とは?染付の技法やコバルトとの違いを徹底解剖の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

現代の陶芸現場で使われている呉須は、原材料や製法によって大きく「天然呉須」と「化学呉須(洋呉須)」の2つに大別されます。さらに調合によって多彩な色調が存在し、表現したい作風に合わせて使い分けられています。

天然呉須は、中国や中東などで採掘された天然のコバルト土鉱を粉砕・精製したものです。鉄分やマンガンを多く含むため、焼き上がりはやや黒みを帯びた落ち着きのある藍色になり、古美術品のような幽玄な枯れた風合いを醸し出します。原料の産地が限られ希少価値が高いため、現在では高価な伝統工芸品や作家作品を中心に用いられます。

一方、化学呉須は明治期以降に西洋から導入された酸化コバルトをベースに、アルミナなどを合成して人工的に作られた顔料です。発色が非常に鮮やかで品質が安定しており、焼成の失敗が少ないため、量産される日常食器や現代陶芸のスタンダードとして広く定着しました。藍色のトーンによって「古代呉須(落ち着いた色合い)」「紫呉須(赤みを帯びた青)」「黒呉須(鉄分を強めた黒青)」など、多彩なバリエーションが流通しています。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest