朝ドラ『とと姉ちゃん』実話との違いとキャストの現在を徹底検証
朝ドラ『とと姉ちゃん』実話との違いとキャストの現在を徹底検証に関する注目トピックを速報でお届けします。関心のある方は必見です。
ドラマの主人公・小橋常子の実在モデルとなったのは、戦後の出版界に金字塔を打ち立てた大橋鎭子(おおはし しずこ)です。鎭子は幼少期に肺結核で実父を亡くし、母と2人の妹を支えるために若くして家長の自覚を持ちました。日本読書新聞社などで編集の実務を学んだ彼女は、終戦直後の混乱期に「女性のための本当に役に立つ雑誌を作りたい」という強い志を抱きます。
そこで運命の出会いを果たしたのが、稀代の天才編集者でありデザイナーの花森安治(はなもり やすじ)(劇中の花山伊佐次のモデル)でした。花森は東京帝国大学美学美術史学科出身で、戦中は大政翼賛会の宣伝部で辣腕を振るった人物。戦争広告に関担した深い後悔と痛恨の思いから、「二度と戦争を起こさないためには、一人ひとりの庶民が自らの生活を大切にし、審美眼を養うことが不可欠だ」という信念に辿り着いていました。
1948年に創刊された『美しい暮しの手帖』(のちに『暮しの手帖』に改題)は、一切の企業広告を排除し、読者の購買費用のみで運営する前代未聞のビジネスモデルを確立します。スポンサーに忖度しない中立性を保つことで、のちに社会現象となる徹底的な「商品テスト」を可能にしました。鎭子の卓越した経営・企画力と、花森の妥協を許さない美学が融合し、日本の生活文化そのものを塗り替えていくことになります。