犬が顔をこすりつける理由とは?愛犬のSosと受診目安【2026】

犬が顔をこすりつける理由とは?愛犬のSosと受診目安【2026】の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。

可愛らしい仕草の範疇に収まらず、愛犬が何かに取り憑かれたように顔を擦り続けている場合、そこには明確な疾患が進行している危険性があります。臨床現場で頻繁に確認される「4大トラブル」の兆候を整理しました。

第一に疑うべきは、犬のアレルギー性皮膚炎の症状です。ハウスダストや花粉を原因とするアトピー性皮膚炎、あるいは特定のタンパク質に対する食物アレルギーを発症すると、皮膚のバリア機能が低下し、激しい痒みが生じます。犬の皮膚は人間の約3分の1の薄さしかなく、非常にデリケートです。アレルギーのかゆみは特に「目の周囲」「口角」「指間」に集中しやすく、激しく床に顔をこすりつけた結果、目の周りの毛が抜け落ちる「アイグラスサイン(眼鏡状の脱毛)」を引き起こすケースが目立ちます。

第二の深刻な要因が、犬の外耳炎によるかゆみ仕草です。耳介から鼓膜に至る外耳道にマラセチア菌や細菌が異常繁殖すると、激しい痒みと鈍痛が走ります。犬は耳の奥に手が届かないため、頭を激しく振る(ヘッドシェイク)と同時に、耳の付け根や側頭部を床に押し付けて滑り込むような独特のこすりつけ方を見せます。耳の内側が赤く腫れている、黒褐色や黄色の耳垢が溜まっている、酸っぱいような発酵臭が立ち込めている場合は、外耳炎の典型的なシグナルです。

第三に見過ごせないのが眼科疾患です。犬の結膜炎や角膜炎による目の充血が起きると、チクチクとした異物感や痛みから、前足で目を擦ったり、ソファの角に眼球付近を押し付けたりします。これに伴い、犬の涙やけや目やにの異常が急速に悪化します。放置して角膜に深い傷(角膜潰瘍)が入ると、最悪の場合は失明に至る恐れもあるため、片目だけをしきりに気にする仕草には厳重な警戒が必要です。

第四の盲点が、シニア犬を中心に急増する犬の歯周病で顔をこする行動です。歯垢や歯石に潜む細菌が歯肉の深部に侵入すると、歯根部に膿が溜まる「根尖周囲膿瘍(こんせんしゅういのうよう)」を形成します。これが進行すると、頬の骨を溶かして皮膚に穴が開き、マズル付近が激痛に襲われます。犬が前足でしきりに口元を払うような動作をしたり、マズルを家具に擦り付けたり、口臭が急激に生臭くなったときは、口腔崩壊のサインを疑わなければなりません。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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