「表現の自由」か「二次被害」か――実録犯罪コミックが令和のネット社会に投げかける重い問い
「表現の自由」か「二次被害」か――実録犯罪コミックが令和のネット社会に投げかける重い問いの全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。
人間はなぜ、これほどまでに他者の苦痛や猟奇的な事件に惹かれるのか。心理学者は、安全な場所から恐怖を体験したいという「のぞき見趣味」や、自己防衛の本能が背景にあると指摘する。しかし、エンターテインメントとして消費される過程で、事件の本質は歪められていく。
単なる「グロテスクなコンテンツ」として消費され、加害者の異常性ばかりがクローズアップされる。そこには、被害者が生きた証や、事件が起きた社会的背景への深い洞察は往々にして置き去りにされる。ただ消費され、忘れられ、また次の刺激的な事件が探される。このサイクルは健全とは言えない。