震災15年の節目を越えて――なぜ今、東北最南端の「陽のあたる街」に人と投資が雪崩を打っているのか
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勿来発電所をはじめとする臨海部の工業地帯を見渡すと、煙突のシルエットはそのままに、その中身が劇的に変貌していることに気づく。いわき市は今、福島イノベーション・コースト構想の南の要衝として、脱炭素技術の実証実験都市へと完全にシフトした。
かつて石炭で栄え、のちに石油化学コンビナートとして日本の高度経済成長を支えた臨海エリア。いまその敷地内では、大規模なグリーン水素製造設備や、次世代型モビリティ用リチウムイオン電池のリサイクル工場が本格稼働を始めている。地元の熟練工たちが持つ高度な溶接・プラント保全技術が、最新のクリーンエネルギー産業とシームレスに結びついたのだ。過去の遺産を捨て去るのではなく、過去の技術があったからこそ成し遂げられた産業転換の好例といえる。