江戸時代の寿命30歳説は本当か?成人後の余命と驚きの死因ランキング

江戸時代の寿命30歳説は本当か?成人後の余命と驚きの死因ランキングについて押さえておきたい 事実を分かりやすく解説いたします。

Q1:江戸時代の人は、何歳くらいから「おじいちゃん・おばあちゃん」扱いされていたのですか?
A1:一般的には40歳から50歳前後で老境に入るとみなされていました。40歳を迎えると「初老(しょろう)」の賀祝いが行われ、家督を息子に譲って「隠居」する準備を始めるのが通例でした。ただし、これは肉体的な限界というよりも、長男へ家督を円滑に継承させ、一家の社会関係を世代交代させるための制度的・社会的な節目という意味合いが強いものでした。

Q2:なぜ庶民よりも良いものを食べていたはずの将軍や大名の方が短命なケースがあったのですか?
A2:最大の理由は「精白米中心の偏食」と「著しい運動不足」、そして「閉鎖的な生活環境」です。庶民は白米に麦を混ぜたり、力仕事で足腰を鍛えたりしていましたが、大奥深くに暮らす将軍たちは純粋な白米ばかりを食べ、肉体労働も皆無でした。結果として脚気や生活習慣病に罹患しやすく、皮肉にも粗食と労働を強いられていた庶民の方が成人後の足腰が強靭だったケースが多々ありました。

Q3:江戸時代の平均寿命のデータは、どのようにして現代の研究者が割り出したのですか?
A3:主にキリシタン禁制のために全国で作成された「宗門改帳(しゅうもんあらためちょう)」と、お寺が記録していた「過去帳」の緻密な照合によって割り出されています。特に長野県の諏訪地方や東北地方などの農村には、何世代にもわたって住民の生年月日と死亡年月日が連続して記録された古文書が現存しており、これらを歴史人口学者たちがコンピュータで個体追跡(ファミリー・リコンストラクション法)することで、極めて精密な生存曲線が復元されました。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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