没後も輝く茨木のり子の名言と代表作!孤高を貫いた生涯と夫への愛
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夫を亡くした後の約30年間、茨木のり子は東京都西東京市(旧保谷市)にある自宅で、四季折々の庭の草花を愛でながら、孤高でありながらも充実した日々を過ごしました。この自宅は、建築家・吉村順三の設計によるシンプルで機能的なモダニズム建築であり、彼女の簡素で美しい生き方を象徴する場所でした。
2006年2月、茨木のり子は79歳でこの世を去りました。死因はくも膜下出血。自宅の寝室で一人静かに息を引き取っているのを、親族によって発見された突然の旅立ちでした。
彼女の死後、世間を驚かせたのが、生前に自ら準備していた完璧な「遺言状(挨拶状)」の存在です。封書にはあらかじめ切手が貼られ、友人や関係者宛てに発送できるよう手配されていました。そこには、「この手紙が届くころ、私はもうこの世にはおりません。葬儀やお別れの会は一切ご辞退申し上げます」という趣旨の、簡潔で礼儀正しい文章が綴られていました。自らの死によって他人に迷惑をかけず、最後まで自立を貫いたその見事な幕引きは、彼女の詩そのものの生き様として語り継がれています。