特別教授とは?名誉教授との違いや驚きの年収・就任条件を徹底解剖

特別教授とは?名誉教授との違いや驚きの年収・就任条件を徹底解剖の真相について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

学術界のニュースで頻繁に目にする特別教授(英語表記:Distinguished Professor、またはUniversity Professor)とは、極めて顕著な研究業績を挙げ、国際的にも高い評価を得ている研究者に対して大学が特別に用意する職位です。日本の学校教育法が定める大学教員の基本職階(教授、准教授、助教など)の枠組みを超え、各大学の判断で柔軟に処遇を決定できる特例的なポジションとして運用されています。

日本国内でこの制度が本格的に普及した背景には、2000年代以降に激化した「国際頭脳獲得競争」と国立大学の法人化があります。従来の画一的な給与体系や定年制度のままでは、ノーベル賞級の研究者や海外のトップサイエンティストが、潤沢な資金を持つ欧米や中国の大学・研究機関へ流出してしまう危機感がありました。そこで、優秀な現役研究者を学内に留め置き、研究に100%集中できる環境を提供するための切り札として創設された経緯があります。

特別教授に課される仕事内容は、一般的な教授とは一線を画します。学部の定期講義、学務、入試の監督、教授会をはじめとする膨大な学内委員会といった「大学運営の雑務」が原則として大幅に免除されます。代わりに求められるのは、世界トップレベルの原著論文の執筆、大型外部資金(科研費特別推進研究や民間・海外グラント)の獲得、そして次世代を担う若手ポスドクのメンターとしての役割です。組織のしがらみを離れ、文字通り研究だけに命を燃やせる究極の現役ポストと言えます。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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