なぜラッコは絶滅危惧種に?水族館で激減した理由と日本の現在
なぜラッコは絶滅危惧種に?水族館で激減した理由と日本の現在についての最新情報を徹底解説します。
現在、国際自然保護連合(IUCN)が定めるレッドリストにおいて、ラッコは絶滅危惧IB類(EN: Endangered)に分類されています。近い将来における野生絶滅のリスクが高いと評価されているためです。
1911年の国際条約によって毛皮目的の捕獲は禁止されたものの、生息数の回復は遅々として進んでいません。その大きな原因となったのが海洋汚染と環境激変です。1989年にアラスカ沖で発生した「エクソン・バルディーズ号原油流出事故」では、数千頭の野生ラッコが原油にまみれて体温調節機能を奪われ、命を落としました。
さらに近年では、気候変動に伴う海水温の上昇や海洋生態系のバランス崩壊により、餌となる貝類やウニの生息域が変化。加えて、シャチやサメといった捕食者による襲撃の増加や、陸上から流入する病原菌による感染症の蔓延など、複合的な要因が生息数の回復を阻んでいます。