戦隊を米覇権へ導いたサバンの正体!巨額買収とハリウッドの裏側
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すべての発端は、地中海の熱気と雑草魂にある。イスラエル育ちの野心家ハイム・サバンは、ベーシスト兼音楽プロモーターとしてキャリアをスタートさせた。パリを経てロサンゼルスへと渡った彼が盟友シュキ・レヴィと共に築いたのは、アニメーションの劇伴音楽を量産するビジネスモデルだった。『ガジェット警部』をはじめとする1980年代の数々のヒット作に楽曲を提供し、著作権ビジネスの旨味を骨の髄まで理解した彼らは、瞬く間にサバン・エンターテイメントを設立。独立系プロダクションとしての足場を固めた。
シュキ・レヴィがキャッチーで中毒性のあるメロディを紡ぎ出す一方、ハイム・サバンは徹底してビジネスの拡張に邁進する。彼らの強みは、クリエイティブと冷徹な損益計算書の完全な一致にあった。無名の制作会社からメディア界の台風の目へと駆け上がる助走は、すでにこの時点で完了していたのだ。