HidからLed交換でバラストは残す?撤去とポン付けの車検適合真相
HidからLed交換でバラストは残す?撤去とポン付けの車検適合真相についての真相をお届けします。
LEDへ換装した直後、あるいは数週間経過した頃に発生しやすい初期トラブルが「ライトの明滅(チラツキ)」や「片側の完全不点灯」、そして「オーディオへのノイズ混入」です。これらの現象にはすべて電気工学的な明確なトリガーが存在します。
不点灯とチラツキの故障原因として最も高頻度で見られるのは、ポン付けキットにおける「バラストからの高周波出力とLED内部回路の相性不一致」です。HIDバラストは放電を維持するために特殊な周波数制御を行っていますが、経年劣化でコンデンサの容量抜けが起きたバラストは出力波形が歪み、LEDドライバが正常な電力を検知できずに保護回路が作動して高速点滅を繰り返します。また、直結配線化を行ったケースでは、アース線のボディーアース不良による電圧降下がチラツキの温床となります。
次に警戒すべきは、欧州車全般や近年の国産高度電装車で頻発する球切れ警告灯の誤作動です。車両側のECU(電子制御ユニット)は、微弱な監視電流を流してバルブの抵抗値を監視しています。HID(約35W)に比べてLEDは電気抵抗の特性が大きく異なるため、車両側コンピュータが「球切れ」と誤認してインパネに警告を表示したり、給電を自動遮断したりします。これを回避するには、配線間に適切なダミー抵抗を介在させる警告灯キャンセラーの組み込みが必須となります。
さらに見落とされがちなのが、カーナビの地デジテレビ受信感度の低下やドライブレコーダーのGPS測位不良を引き起こす電磁ノイズです。安価なLEDバルブはノイズシールド処理が甘く、内蔵スイッチング電源から高周波ノイズを車体全体へ撒き散らします。トラブルを未然に防ぐには、ノイズ対策としてアルミシールド加工が施されたドライバーユニットを選定し、必要に応じて電源ハーネスにフェライトコアを装着する対策が現場レベルで推奨されています。