わろてんかモデル吉本せいの真実!吉本興業創業の裏側と成功の秘訣

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ドラマでは愛らしく健気なヒロインとして描かれた藤岡てんだが、モデルとなった吉本せいの実話はそれ以上に苛烈で、泥臭い泥沼からの這い上がり劇だった。明石の米穀商の娘として生まれた彼女は、19歳で大阪・船場の老舗荒物問屋「吉本吉兵衛(通称・泰三)」のもとへ嫁ぐ。しかし夫は大の芸事好きで、商売をそっちのけで寄席に通い詰める道楽者。ついには家業を傾かせてしまう。

普通なら絶望し破談を選ぶ局面で、彼女が取った選択は常人の斜め上を行くものだった。「そんなに好きなら、いっそのこと自分たちで寄席をやればいい」。1912年、夫婦は天満天神の貧弱な寄席「第二文芸館」を買い取り、興行界へ足を踏み入れる。周囲からは「素人の無謀な挑戦」と嘲笑されたが、彼女の計算高さと徹底した現場主義が、やがて大阪の笑いの地図を塗り替えていくことになる。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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