深夜枠から配信へ!コンドームCm激変の歴史と規制の裏側を追う
深夜枠から配信へ!コンドームCm激変の歴史と規制の裏側を追うにまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。
なぜ日本の広告クリエイターたちは、そこまで高度な比喩表現を磨き上げなければならなかったのか。その背景には、日本民間放送連盟(民放連)が定める極めて厳格な放送基準と、各テレビ局の自主規制ガイドラインが存在していた。
地上波テレビにおいて、コンドームは医薬品医療機器等法(薬機法)上の管理医療機器に該当する。それに加え、青少年の健全育成や視聴者からのクレーム回避を名目に、直接的な製品露出や用途の露骨な説明は事実上禁止されてきた。放映時間帯も基本的には23時以降の深夜枠に限定され、パッケージを一瞬見せることすら局の考査で難色を示される時代が長く続いた。
制作者たちに課された命題は過酷だった。「商品を見せず、機能を語らず、それでいて性感染症予防とブランドの価値を視聴者に届ける」という矛盾。この極限の制約が生んだのが、蝶が舞う幻想的なメタファーや、都市の夜景、あるいは詩的な言葉の連なりによって距離感を描く「見せない美学」だったのだ。