恋愛依存症から抜け出す心理学|苦しい関係の原因と自己肯定感の回復
恋愛依存症から抜け出す心理学|苦しい関係の原因と自己肯定感の回復の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。
恋愛依存の根は、現在の交際相手と出会うはるか以前、幼少期の家庭環境に深く打ち込まれています。ジョン・ボウルビィが提唱した「愛着理論」に照らせば、乳幼児期に養育者との間で安全基地が形成されなかった子どもは、大人になってから「不安型(とらわれ型)」の愛着スタイルを固定化させやすくなります。
特に顕著なのが、いわゆる毒親とトラウマに起因する家族病理です。過干渉で子どもの自律性を奪う親、あるいは感情の起伏が激しく虐待やネグレクトを繰り返す親のもとで育った子どもは、「ありのままの自分には価値がない」「親の顔色をうかがい、役に立たなければ生存を脅かされる」という過酷な学習を強いられます。この生存戦略が大人になったのち、パートナーとの親密な関係において無意識に再生されてしまうのです。
専門相談施設「ブリーフセラピー・カウンセリング・センター」の公認心理師らによる臨床報告でも示されている通り、恋愛依存症を訴える来談者の大多数が、過去の愛着外傷や家庭内トラウマを未解決のまま抱え込んでいます。「相手を世話し、尽くすことでしか自らの存在意義を感じられない」という心理的条件付けは、幼い頃に身につけた悲痛な防衛反応の痕跡にほかなりません。