高齢社長が引退しない理由とは?2026年の黒字倒産危機と後継者問題

高齢社長が引退しない理由とは?2026年の黒字倒産危機と後継者問題とはどのようなものなのか? 背景や要点を整理してお届けします。

多くの高齢経営者が抱く代表的な誤解が、「いざとなったら息子か娘が継いでくれるだろう」「うちのような小さな会社を買う相手などいない」という思い込みです。しかし、この認識こそが手遅れを生む最大の盲点です。

かつて主流だった親族内承継は、現在では全体の約3割にまで落ち込んでいます。子供側には「すでに大手企業でキャリアを築いており戻る気がない」「個人保証という名の借金を背負いたくない」という明確な拒絶理由があります。親が曖昧な態度で子供の意思確認を先送りにした結果、社長が75歳を過ぎてから「継がない」と正式に断られ、そこからパニックに陥る事例が後を絶ちません。

一方で、第三者承継(M&A)に対する誤解も根深く残っています。M&Aは「会社を他人に売り払う乗っ取り行為」ではなく、「会社の技術・雇用・顧客を確実に未来へ残すための資本提携」です。近年は年商数千万円規模の小規模事業者(スモールM&A)でもマッチングが活発に行われており、買い手企業が個人保証を肩代わりして解除するスキームも標準化されています。

会社に一定の顧客基盤や固有のノウハウが残っている「元気なうち」であれば高値で譲渡でき、創業者利益を得て引退できます。しかし、業績が傾き、社長の健康状態が悪化してからでは、M&A市場でも買い手がつかず、手元に借金だけが残る清算しか選べなくなります。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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