支保工とは?足場との違いや種類・点検基準と崩壊事故を防ぐ鉄則

支保工とは?足場との違いや種類・点検基準と崩壊事故を防ぐ鉄則の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。

建設の現場では、工事の対象や現場の地形条件に応じて主に3種類の支保工が使い分けられています。それぞれの仕組みと、主要部材の役割を整理します。

1つ目は型枠支保工です。鉄筋コンクリート造の建物や橋梁の床版(スラブ)を施工する際、まだ液体状態である生コンクリートと型枠の重量を支えるために設置されます。主要部材には、鉛直方向に立てる「パイプサポート」や「枠組式支柱」、水平方向の揺れを抑える「水平つなぎ」、足元のズレを防ぐ「根がらみ」、型枠を受ける「大引(おおびき)」「根太(ねだ)」があります。コンクリートが規定の圧縮強度に達するまでの数週間、全体重を受け止め続ける強靭さが要求されます。

2つ目は土留め支保工です。地下鉄工事やビルの地下基礎工事などで地盤を深く掘削(開削工法)する際、掘削側面が崩落しないよう設置されます。地中に打ち込んだ矢板や親杭横矢板に水平に当てる部材を腹起し(はらおこし)と呼び、その腹起し同士を対向する壁面間で突っ張り合って支える水平梁を切梁(きりばり)と呼びます。コーナー部を補強する「火打ち」も併用され、周囲の道路沈下や隣接建物の傾きを防ぐ重要な役割を担います。

3つ目はトンネル支保工です。山岳トンネル工事(NATM工法)などで掘り進めた坑道の内面を支えます。地山のアーチ作用(自立力)を最大限に活かしつつ、掘削直後の断面に鋼アーチ支保工(H形鋼をアーチ状に曲げた部材)を建て込み、その上から吹付けコンクリートを施工して岩盤に「ロックボルト」を打ち込みます。地圧の変動に耐えうる柔軟性と強度の両立が求められる特殊な支保工です。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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