伊藤詩織氏「嘘」の噂はなぜ出た?裁判判決とデマの真相を徹底検証

伊藤詩織氏「嘘」の噂はなぜ出た?裁判判決とデマの真相を徹底検証の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。

司法の場で伊藤氏の主張の根幹が認められたにもかかわらず、なぜ「伊藤詩織は嘘をついている」という風説が流布したのでしょうか。その背景には、主に3つの要因が存在します。

第1に、刑事事件の「不起訴」と民事事件の「勝訴」の違いに対する誤解です。日本の刑事司法において不起訴処分(嫌疑不十分)となった事実を捉え、一部のネットユーザーが「事件自体が狂言だった」「不起訴=完全な無罪=相手の嘘」と短絡的に結びつけました。しかし、刑事訴訟の「合理的な疑いを差し挟まない厳格な証明」と、民事訴訟における「証拠の優越」では立証基準が全く異なります。

第2に、政治的な対立構造への巻き込みです。相手方の山口氏が当時の政権中枢に近いジャーナリストとして知られていたことから、ネット論壇では事実関係の検証を離れ、党派性に基づいた激しい誹謗中傷合戦へと発展しました。

第3に、東京高裁判決の一部判断の切り取りです。控訴審において、伊藤氏の手記や記者会見での発言のうち「デートレイプドラッグを盛られた可能性」に関する記述など一部の表現について、真実相当性が認められないとして山口氏側への55万円の賠償が命じられました。中傷派はこの一部賠償の判決のみを強調し、「伊藤氏の証言全体が虚偽であった」かのようにミスリードする情報を拡散したのです。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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