容疑者と被疑者の違いは?報道が隠す司法のリアルと逮捕の真相

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近代的な刑事司法の根幹を支える大原則が「推定無罪」だ。裁判で有罪判決が確定するまでは、何人たりとも罪を犯していない一般市民として扱われなければならない。日本国憲法第31条が定める適正手続きの保障も、この精神の上に成り立っている。

しかし、捜査の現場で起きている現実は遥かにシビアだ。警察庁の指揮下で進められる現場の初動捜査、そして最高検察庁を頂点とする検察組織による緻密な立証作業において、ひとたび嫌疑が固まれば、被疑者には厳しい取り調べのプレッシャーが容赦なく降り注ぐ。

客観的証拠の積み上げはもちろんのこと、自白の獲得に向けた密室での心理戦は今なお続いている。取り調べの可視化(録音・録画)が導入されたとはいえ、対象事件は一部に限られており、カメラの外側で繰り広げられる捜査官と被疑者の対峙は、まさに精神の限界を試す極限状態といえる。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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