ミリ単位の攻防を制する剣士:女子エペ・鈴木穂波が描く軌跡と日本フェンシングの変革
ミリ単位の攻防を制する剣士:女子エペ・鈴木穂波が描く軌跡と日本フェンシングの変革にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
フェンシングには「フルーレ」「サーブル」「エペ」の3種目が存在する。中でもエペは、頭から足先まで全身どこを突いてもポイントになるという最もシンプルかつシビアなルールを持つ。攻撃の優先権がないため、同時に突きが入れば両者にポイントが与えられる。コンマ数秒の判断ミスが即座に失点へと直結する緊張感が、この種目の醍醐味だ。
鈴木穂波のプレースタイルを特徴づけているのは、類稀なる「間合いの支配力」である。相手の攻め気を誘い出し、攻撃が届く直前で完璧に捌いて反撃に転じる。相手が隙を見せた瞬間に一気に距離を詰めるスピードは、国内トップクラスと称されてきた。単なる力押しではなく、心理的な駆け引きで相手を心理的追い込みへと誘う戦術眼こそ、彼女の真骨頂と言える。