ケンとメリーの木に秘められた歴史|美瑛の絶景と撮影マナー最新事情

ケンとメリーの木に秘められた歴史|美瑛の絶景と撮影マナー最新事情に関する深掘り記事を速報でお届けします。関心のある方は必見です。

インターネット上の写真やSNSの投稿を見て訪れる旅行者の中には、「美瑛の丘全体が整備された観光公園である」と誤認しているケースが後を絶ちません。しかし、現地を訪れるにあたって絶対に理解しておかなければならないのは、美しい風景のすべてが一軒一軒の農家が生活を営む私有地(生産緑地)であるという冷徹な事実です。

特に近年問題視されているのが、写真撮影を目的とした畑への無断立ち入りです。靴の裏に付着した泥や目に見えない細菌・害虫(ジャガイモシストセンチュウなど)が農地に持ち込まれると、土壌が汚染され、何年間も作物が栽培できなくなる甚大な農業被害が発生します。「一歩だけなら」「雪の上なら地面を踏んでいないから大丈夫」という安易な自己判断が、農家にとっては壊滅的な打撃となり得るのです。

実際、2016年には同じ美瑛町内にあった名所「哲学の木」が、相次ぐ観光客のマナー違反や農作業への妨害、樹木の老朽化による倒木リスクなどが重なり、土地所有者の苦渋の決断によって倒されたという痛ましい歴史があります。ケンとメリーの木を次世代に残すためにも、舗装されたアスファルト道路の外側には絶対に足を踏み入れないという鉄則を守らなければなりません。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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