自転車の飲酒運転で懲役刑も!罰則強化の理由と知るべき法改正の全貌
自転車の飲酒運転で懲役刑も!罰則強化の理由と知るべき法改正の全貌の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。
警察庁の統計や公式発表資料によると、法改正前の数年間において、自転車が関係する交通事故件数全体は高止まり傾向にあり、とりわけ飲酒を伴う自転車事故の死亡・重傷事故率は、しらふの状態と比較して約1.9倍に跳ね上がっていました。「自転車は気軽な日常の足」という社会的な甘えが、歩行者を巻き込む悲惨な重大事故を誘発していたのです。
従来の道路交通法では、泥酔状態を示す「酒酔い運転」は重罰の対象だったものの、一定量のアルコールが体内に残っている「酒気帯び運転」については、自転車を含む軽車両が罰則の除外規定に置かれていました。この法的な抜け穴が「飲んだら自転車ならセーフ」という極めて危険なモラルハザードを生んでいたのです。
相次ぐ被害者遺族の訴えや事故抑止を求める世論の高まりを受け、国会での法改正審議を経て除外規定が撤廃されました。社会インフラとしての道路交通秩序を保ち、人命を守るための抜本的な防波堤として、自転車の飲酒運転厳罰化が断行されたという経緯があります。