陸奥男山が語る八戸の矜持:創業1775年の伝統酒造りと激旨辛口の真実
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江戸中期、安永4年。近江国から陸奥の地へ渡ってきた初代・駒井庄三郎が酒造りを起こしたことから、八戸酒造の歴史は始まった。以来、八戸港という国内有数の水揚げ量を誇る漁港の目と鼻の先で、酒を醸し続けている。
八戸の海男たちは過酷な海仕事のあと、濃密で脂ののった海の幸を喰らい、そして酒を煽る。そこで求められたのは、生臭さをきれいに洗い流し、口中をさっぱりとリセットする圧倒的な切れ味だった。甘やかすような甘口ではない。骨太で、芯が通り、後味が潔い酒。それこそが「陸奥男山」の原点である。
1989年からは全国新酒鑑評会で5年連続金賞を受賞するなど、技術の高さは全国的にも証明されてきた。しかし、同蔵が最も誇りとしているのは賞の数ではない。今なお八戸の居酒屋や家庭の食卓で、「いつもの酒」として日常に溶け込んでいる事実そのものだ。