なぜ猫パンチを繰り出すのか?最新行動心理学で明かされる愛猫の真意
なぜ猫パンチを繰り出すのか?最新行動心理学で明かされる愛猫の真意の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
グローバルな視点に目を転じると、猫の健康と福祉の向上を目指す国際猫医学会(ISFM)が発表するストレス管理ガイドラインでも、猫の触れ合い方に関する警鐘が鳴らされている。猫が突然手を出してくる現象の多くは、「愛でられ過剰症候群(Petting-induced aggression)」と呼ばれるオーバーシミュレーションが原因とされる。
前出の今泉忠明氏によれば、猫はどれほど飼い主を愛していても、触覚刺激が限界を超えると突然脳のスイッチが切り替わるという。撫でられている最中に尾が激しく左右に振られたり、皮ふがピクピクと波打ったりするのは、刺激オーバーの危険信号だ。
動物行動学の観点からは、この前脚の一撃を「意地悪」や「裏切り」と捉えるのは誤解であるとされる。それは感情のキャパシティが満たされたことを告げる、極めて合理的な自己防衛シグナルなのだ。