ガリガリ君ナポリタン味の赤字3億円事件!まずい評判と失敗の真相
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発端は2012年に遡ります。赤城乳業が世に送り出した「ガリガリ君リッチ コーンポタージュ味」は、発売わずか3日で予定数を完売し一時販売休止に追い込まれるほどの社会現象を巻き起こしました。続く2013年の第2弾「クレアおばさんのシチュー味」も堅調な売れ行きを見せ、アイス業界に「洋食フレーバー」という未開拓の鉱脈を開拓したかに見えました。
しかし、この連続ヒットが社内に予期せぬ認知の歪みをもたらしました。当時の開発担当者や関係者が後のテレビ番組や手記で振り返っている通り、社内には「ガリガリ君ならどんな味でも面白がって買ってもらえる」「守りに入ったら赤城乳業らしくない」という過度な全能感と熱狂が充満していました。これこそが、社会心理学でいう典型的な集団浅慮(グループシンク)の罠でした。
経営陣も現場のノリを制止することなく「三部作の集大成」としてナポリタン味の開発を承認。過去2作の品薄反省から、初回生産量を一気に拡大する強気のアクセルを踏み込みました。結果として、2014年3月25日の発売直後から店頭での足が完全に止まり、倉庫には約320万本もの在庫が積み上がる事態へと発展。最終的に約3億円の赤字を確定させる歴史的敗戦となったのです。