タイヤ保管方法の正解|縦置き横積みの罠と寿命を延ばす劣化防止術

タイヤ保管方法の正解|縦置き横積みの罠と寿命を延ばす劣化防止術を効率よく進めるためのおすすめの方法をピックアップして解説します。

タイヤの保管において最も多くのドライバーが誤解しているのが、「縦置き」と「横積み(平積み)」の使い分けです。この選択を誤ると、次に装着した際に激しい振動(フラットスポット)が発生したり、ホイールとの密着部(ビード部)が歪んでエア漏れを引き起こしたりする原因になります。

明確な判断基準は、ホイールを装着した状態か、タイヤ単体(ゴムのみ)かという点にあります。

ホイール付きタイヤの保管方法では、必ず「横積み(平積み)」を選択します。ホイールは1本あたり8〜15kg程度の重量があり、これを縦置きにすると接地している一点に全荷重が集中し続け、接地面のトレッドゴムや内部のスチールベルトが永久変形を起こす危険性があります。横積みにすることで重量をサイドウォール全面に分散させ、形状変化を最小限に抑えられます。その際、ホイール同士の接触傷を防ぐため、間に段ボールや厚手の保護シートを挟むのが現場の定石です。

対照的に、ホイールを外したタイヤ単体の保管では「縦置き」が正解となります。内部にホイールという芯がない状態で横積みに重ねると、最下段のタイヤに上部3本分の重量(約30〜40kg)が何ヶ月も加わり続け、サイドウォールが潰れてビードの真円性が失われます。縦置き用のタイヤラックに収納し、可能であれば1ヶ月に1回程度、接地面を90度回転させて荷重箇所を変えることで、理想的な真円状態を維持できます。

また、見落とされがちなのがスタッドレスタイヤ保管時の空気圧調整です。車輌装着時の規定圧(200〜250kPa程度)のまま数ヶ月放置すると、タイヤ内部のカーカスコードに強いテンションがかかり続け、ゴムのひび割れやゴム配合剤の揮発を早めます。保管直前に適正値の半分程度(100〜120kPa)まで空気を抜くことでゴムの緊張を和らげ、寿命を大幅に延ばすことが可能です。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest