バイオリンの数え方は1本?1台?「挺」の由来と演奏家のマナー

バイオリンの数え方は1本?1台?「挺」の由来と演奏家のマナーの詳細について、最新情報を基に徹底解説します。

プロの現場における実際の運用はどうだろう。日本を代表するNHK交響楽団をはじめとするプロオーケストラや、楽器の鑑定・売買を行うクラシック音楽業界では、「挺」が長年にわたる共通言語として定着している。

特にオークションで数億円の最高値がつくような名器、例えば最高峰の弦楽器製作者アントニオ・ストラディバリが遺したヴィンテージ楽器の記述において、「1挺」の表記が崩れることはまずない。骨董的な価値や、ひとつの芸術品としての重みがその一文字に集約されているからだ。

ただし、楽屋裏やリハーサルの合間に行われる奏者同士の打ち合わせでは、「あっちの1本取って」「練習用に1台欲しい」といったフランクな言葉が飛び交うことも多い。格調高い「挺」と、現場の「本」「台」。プロの演奏家たちはその場の空気や相手との距離感に応じて、実に滑らかに言葉を使い分けている。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest