Msdの株価が出ない真相|非上場の理由と親会社メルク株の買い方

Msdの株価が出ない真相|非上場の理由と親会社メルク株の買い方を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。

製薬業界に関心を持つ投資家が「MSD株式会社の株価」を検索しても情報に辿り着けない背景には、過去数十年にわたる業界再編の歴史が存在します。結論から言えば、現在のMSD株式会社上場状況は「非上場」であり、東証プライム市場などの公開市場で株式を直接売買することは不可能です。

古くからの株式投資家にとって、MSDの系譜はかつての名門上場企業「万有製薬」(旧証券コード:4515)として記憶されているケースが少なくありません。米国メルクは1950年代から万有製薬と提携関係にありましたが、グローバル戦略の加速を目的に2003年から2004年にかけてTOB(株式公開買付)を実施し、万有製薬を完全子会社化して上場廃止へと導きました。

さらに2009年、グローバル市場で米メルクが米シェリング・プラウ社を買収した波が日本にも波及します。翌2010年、万有製薬とシェリング・プラウの日本法人が統合され、現在の「MSD株式会社」が発足しました。これが万有製薬統合の経緯であり、同社が日本の資本市場から姿を消し、グローバル本社の指揮下に入った決定的な瞬間です。

では、なぜ東証に再上場させないのでしょうか。最大のMSD株式会社非上場の理由は、巨額の研究開発費とグローバル治験を迅速に統括するメガファーマの資本戦略にあります。新薬開発には1剤あたり数千億円規模の投資と10年以上の歳月を要します。日本法人を単独上場させて少数株主への短期的な利益配分を考慮するよりも、親会社が100%の資本を握り、世界規模で資金とパイプラインを機動的に配分する体制を敷いたほうが研究開発のスピードと効率を最大化できるためです。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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