真珠湾攻撃の暗号は筒抜けだったのか?解読の真相と事前察知説を検証
真珠湾攻撃の暗号は筒抜けだったのか?解読の真相と事前察知説を検証について徹底解説いたします。専門家の見解をご覧ください。
真珠湾攻撃を語る上で欠かせないのが、作戦発動を告げた2つの有名な暗号電報です。歴史の授業でも登場するこれらのフレーズですが、その送受信プロセスと戦術的な役割には緊迫した背景が存在します。
連合艦隊司令長官・山本五十六が発令した「ニイタカヤマノボレ1208(ひとふたまるはち)」は、1941年12月2日午後5時30分、広島湾に停泊中の旗艦「長門」から発信された連合艦隊機密第820号電報に含まれていた符牒です。「ニイタカヤマ(新高山)」は当時日本領だった台湾の最高峰(標高3,952m、富士山より高い山)を指し、「12月8日午前0時を期して戦闘行動を開始せよ」という開戦日時の確定を伝える極秘指令を意味していました。
一方、攻撃隊を率いた淵田美津雄中佐がハワイ上空から打電した「トラトラトラ」は、奇襲成功を知らせる突撃合図です。「ト」は突撃の「ト」、「ラ」は雷撃の「ラ」に由来し、敵の迎撃を受けることなく奇襲態勢に入ったことを意味する「ワレ奇襲ニ成功セリ」の略号でした。この電波はハワイ上空から遥か太平洋を越え、東京の大本営や長門の通信室、さらには米本土の傍受施設にまで届いていたと記録されています。