天才物理学者・寺田寅彦の生涯と随筆|漱石絶賛の才能と防災哲学の真髄
天才物理学者・寺田寅彦の生涯と随筆|漱石絶賛の才能と防災哲学の真髄に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。
寺田寅彦の薫陶を受けた弟子たちもまた、日本の科学界と文化界に多大な足跡を残しました。「雪は天から送られた手紙である」の名言で知られる世界初の人工雪作製者・中谷宇吉郎は、寅彦の精神を最も色濃く受け継いだ愛弟子の一人です。
中谷は実験室の数値だけでなく、自ら雪山に分け入って雪の結晶の美しさを観察し、優れた随筆を多数執筆しました。他にも地球物理学者の坪井忠二や音響学者の佐藤孝二など、寅彦の門下からは科学の専門性を極めつつ、一般社会への科学コミュニケーションに情熱を注ぐ優れた人材が輩出されました。
自然を支配の対象と見なすのではなく、畏敬の念を持って細部を愛でる姿勢。寅彦が蒔いた種は、世代を超えて日本の自然科学の豊かな土壌となっています。