猫の馬尾症候群としっぽ麻痺の初期症状|原因と最新治療・費用を徹底解説
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馬尾(ばび)とは、脊髄の末端(第7腰椎から仙椎、尾椎周辺)から伸びる神経根が、馬の尻尾のように束状になっている部位を指します。この細い神経束が物理的な圧迫や牽引(引っ張り)を受けることで障害が発生します。発症の背景には大きく分けて「外傷性要因」と「加齢・構造的要因」の2つが存在します。
外傷性要因で圧倒的に多いのが、いわゆる「テール・プル損傷(尾の牽引損傷)」です。ドアにしっぽを挟んでしまった、同居ペットや小さな子どもに強く引っ張られた、屋外で交通事故に遭ったといった衝撃により、尾椎の脱臼や骨折が発生します。尾椎骨折に伴って馬尾神経が過度に引き延ばされたり断裂したりすることで、急性の神経麻痺が引き起こされます。
一方、中高齢の猫に目立つのが、腰仙部狭窄症(変形性腰仙椎症)や椎間板ヘルニア、骨増殖症です。脊椎骨の変形や椎間板の突出によって神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、慢性的に馬尾神経を圧迫します。稀に脊髄や仙骨周囲に発生した腫瘍(リンパ腫や骨肉腫)が原因となるケースもあり、正確な鑑別が不可欠です。