ヤマボウシの剪定時期と正しい切り方|花を咲かせ樹高を抑える極意
ヤマボウシの剪定時期と正しい切り方|花を咲かせ樹高を抑える極意の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。
庭木の相談窓口や造園現場において、最も多く寄せられる悩みが「去年切ったら今年は一輪も咲かなかった」という声です。ヤマボウシの花が咲かない理由を追及すると、その8割以上が「花芽を誤って切り落としてしまったこと」に起因しています。
ヤマボウシは、前年の夏(7月〜8月頃)に来年咲くための「花芽(かが)」を枝の先端付近に形成します。つまり、秋以降や冬に枝先を一律に刈り込んでしまうと、翌春に咲くはずだった花の蕾をすべて自ら切り落とす結果になります。開花を維持するためには、枝を切る前にヤマボウシの花芽の見分け方を把握しておくことが決定打となります。
冬の休眠期に枝先を観察すると、2種類の芽が存在します。先端がふっくらと丸く膨らんで玉ねぎのような形状をしているのが「花芽」、細長く尖っているのが葉になる「葉芽」です。花芽を残しつつ、伸びすぎた枝や樹形を乱す枝だけを整理することが、毎年安定して開花させる絶対条件です。
では、ヤマボウシの剪定でどこを切るべきなのでしょうか。基本は「忌み枝(いみえだ)」と呼ばれる不要な枝の間引きです。具体的には以下の枝を優先的に根元から切除します。
- 徒長枝(とちょうし):樹幹から上方へ勢いよく真っ直ぐ突き出た枝。樹形を乱し養分を奪う。
- ひこばえ・ヤゴ:地際や根元から生えてくる細い枝。放置すると主幹が弱る。
- 交差枝・重なり枝:他の枝と交差したり平行に重なって日光を遮る枝。
- 内向枝・逆さ枝:外側ではなく樹冠の内側や下方向に向かって伸びる不自然な枝。
- 枯れ枝・病害虫被害枝:感染拡大を防ぐため早期に切除すべき枝。
これらの枝を整理する際は、途中で中途半端に切るのではなく、枝分かれしている付け根(分岐部)のギリギリで切り落とすヤマボウシの透かし剪定の方法を徹底します。これにより、外観を損なわずに内部まで光と風を行き渡らせることができます。