パップス・ギュルダンの定理徹底解説|体積の裏技計算と記述リスク
パップス・ギュルダンの定理徹底解説|体積の裏技計算と記述リスクを詳しくリサーチ! 読者が気になる 重要ポイントを凝縮して配信します。
本定理の真価を体感するために、代表的な応用例であるトーラス(ドーナツ型)の体積計算と、逆算を利用した半円の重心の求め方を確認してみましょう。
1. ドーナツ型立体(トーラス)の体積
半径 $r$ の円盤の中心が、回転軸から距離 $R$(ただし $R > r$)離れた位置にあるとします。この円盤を回転させてできるトーラスの体積 $V$ を求めます。
- 円盤の面積:$S_0 = \pi r^2$
- 円盤の重心:円の中心そのものであるため、回転半径は $R$
- 重心が描く軌跡の長さ:$2\pi R$
パップス・ギュルダンの定理を適用すると、体積は瞬時に $V = 2\pi R \times \pi r^2 = 2\pi^2 R r^2$ と求まります。これを通常の直交座標積分で計算しようとすると、円の方程式を上下に分けて根号を含む積分を展開する必要があり、数分以上の計算負荷とミスを誘発しますが、本公式ならわずか数秒で完結します。
2. 定理の逆利用による半円の重心導出
半径 $r$ の半円(直径を回転軸に重ねず、対称軸を考慮)の重心位置を求めるケースです。半球の体積が $\frac{4}{3}\pi r^3 \div 2 = \frac{2}{3}\pi r^3$ である既知の事実を利用します。
- 半円の面積:$S_0 = \frac{1}{2}\pi r^2$
- 半球の体積:$V = \frac{2}{3}\pi r^3$
- 半円の重心から底辺(回転軸)までの距離を $h$ と置く
パップス・ギュルダンの定理 $V = 2\pi h S_0$ より、$\frac{2}{3}\pi r^3 = 2\pi h \left(\frac{1}{2}\pi r^2\right) = \pi^2 r^2 h$ となります。両辺を整理すると、$h = \frac{4r}{3\pi}$ という半円の重心公式が鮮やかに導出されます。