日本の記号・略称の真相|〒や円マークの由来と最新入力術

日本の記号・略称の真相|〒や円マークの由来と最新入力術の基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。

日本で最も使用頻度が高い公的記号である「¥」と「〒」。その発祥には、明治維新期の近代化推進と官庁の試行錯誤が深く刻まれています。

円マーク(¥)の成り立ちと二重線の理由

日本の通貨単位「円」は、1871年(明治4年)の「新貨条例」によって正式に制定されました。当時、欧米列強との貿易において広く流通していたメキシコ銀貨などの「円形」に由来し、単位名が「円(YEN)」と決定された経緯があります。

通貨記号としての「¥」は、英ポンドの「£(ポンドの頭文字Lに横棒)」や米ドルの「$(Sに縦棒)」に倣い、Yenの頭文字「Y」に二重横線(または一重線)を引くことで文字との混同を防ぐ国際慣習から定着しました。中国の通貨単位「元(Yuan)」も同じ「¥」を使用しますが、国際為替決済においては「JPY」「CNY」とアルファベット3文字で明確に識別されます。

郵便記号「〒」の誕生と「告示訂正」の真相

郵便マーク「〒」が誕生したのは1887年(明治20年)2月8日のことです。当時、郵便業務を管轄していた逓信省の告示第15号により定められました。

かつて巷間では「当初はアルファベットの『T』にするはずが、誤って『〒』として告示されたため後から訂正した」という誤謬説が流布した時期がありました。しかし、郵政博物館所蔵の公文書記録によると、実際には逓信省のカタカナ表記「テイシンショウ」の「テ」を意匠化したものが本来の意図であり、国際郵便の取り扱いを見据えた「T」案と検討を重ねた末、正式に「〒」が採用されたというのが公的な史実です。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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