染めてもすぐオレンジに戻る罠!赤み消しヘアカラーの真実と新常識
染めてもすぐオレンジに戻る罠!赤み消しヘアカラーの真実と新常識に関する注目トピックを分かりやすく解説します。関心のある方は必見です。
抜けていく寒色を無理に濃く被せるだけでは、髪本来のオレンジ色をねじ伏せることはできません。ここで不可欠となるのが、色彩理論における「補色(互いの色を打ち消し合う反対色)」の活用、すなわち緑の補色効果です。
色相環において、赤の正反対に位置するのが「緑(マット・エメラルド)」であり、オレンジの正反対に位置するのが「青緑(ターコイズ・シアン)」です。髪のアンダーカラーが放つ暖色の光波長に対し、正確に対角をなす緑の染料をぶつけることで、互いの色味が相殺されて無彩色(グレー・無光沢のブラウン)へと変化します。これが「赤みを消す」という現象の正体です。紫シャンプーがブリーチ毛の黄色味を消すために使われるのに対し、中明度のオレンジ毛に対して紫を入れても赤みが強調されてしまうのは、色相環上のアプローチが誤っているためです。
サロン現場では、この光学原理を応用した2大人気カラーが定番化しています。その筆頭が、柔らかなくすみ感と上品な明るさを両立するオリーブグレージュです。オリーブ(緑)が内部の赤みを無力化しつつ、ベージュの持つ肌馴染みの良さとグレーの透明感が混ざり合うことで、地毛がもともと色素薄いかのような質感を再現します。また、よりクールで都会的な質感を目指す場合は、青みを微量にブレンドしたミントアッシュが選択されます。オレンジ味が強いベースに対しても濁りすぎず、光に透けた瞬間にミントの清涼感あるヴェールを放つのが特徴です。